家を建てるとは、いと悩ましきことよ

一条工務店で家を建てることになりました。その経緯、考え方など備忘もかねて記録しています。

家の性能ってなんだ?

こんにちは。hiokiです。

昨日の投稿通り、下書きが消えてしまったので

気を取り直して書き直してます。ふぅ。

 

週明けは台風一過で通勤がままならず。

だと思い(混乱は未確認)、月曜は自宅でテレワークにて業務してました。

 

奥さんが上の坊の幼稚園送り迎えの間や、

食事の支度中などは下の嬢の遊び相手になり、

それ以外はがっつり仕事しましたよ〜。

 

テレワークは使い方によっては

多少なりとも奥さんの手助けになれる制度だと思うので、

もっともっと導入を促進すべきだと思ってます。

 

えーと、なんの話だっけ?

あ、『家の性能』の話でしたね。

 

いやー、実はTwitterのフォロワーさんが、このブログを見ただけで、

ワテが仮契約したHM、そして製品までもズバリ当てましてね、

ちょっと驚いてしまいました。

 

実はそのフォロワーさんも近々建て替えされるそうで、

たまたま同じHM、商品だったということのようです。

 

ま、このブログはHMの宣伝でも批判でもなんでもないので、

あまり具体的なことには触れず、大切だと思う本質について書いていきたいと思います。

 

あ、で、なんの話だっけ?

あ、『家の性能』ね。

 

長い前置きになってしまいましたが、スタートしまーす!

 

 

1. 家の性能を評価するための項目と評価結果を支配するもの

住宅の性能としては、

一般的に以下の視点で評価することが可能です。

(引用: 一般社団法人 住宅性能評価・表示協会HPより)

  • 構造の安定
  • 火災の安全
  • 劣化の軽減
  • 維持管理更新への配慮
  • 温熱環境
  • 光・視環境
  • 空気環境
  • 音環境
  • 高齢者への配慮
  • 防犯

 

長期優良住宅や低炭素建築物、建築物省エネルギー制度なんかも

これらの基本的な項目のある基準を満たすかどうかで判断されています。

 

ですので、評価を受ける最初は

立地に依存するような項目もありますが、

基本的には家の設計、使用する部品などによって

大きく左右される評価項目になっています。

 

では、いい設計、素晴らしい機能を持った部品があれば良いってことやんね?

 

というと、そうではなく、

最も重要なのはそれらをきちんと施工できる『施工技術』である

とワテは思ってます。

 

同じプラモデルのキット、同じ工具があっても、

仕上がりに大きな差が出るのと同じです。

 

すなわち、HMの工場や、現場作業される工務店さんの技量、

そして、家づくりに対する考え方、真剣さまでもが重要となってくると考えるべきだと思ってます。

ここが評価結果を支配するといっても過言ではないと。。。

言い過ぎかな。。。

 

 

そんでもって、『家の性能』を評価するために、

これらの項目について評価して良し悪しを判断していくわけですが、

じゃあ、その為の評価基準、判断の基準とはなんでしょうか?

 

 

2. 評価の基準(規格)値ってなに?

評価の基準は、それぞれの項目ごとに定められております。

また、項目によっては立地区域によって異なる設定になっているものもあります。

 

評価方法や基準の詳細については、国土交通省より公開されていますので、

詳細を知りたい方はぜひ一度見られるといいと思います。

 

一般的には、定められた基準をクリアすることで、

その基準値の性能は計算上担保され、

その結果として、一定基準を満たした建築物として、

様々な住宅制度を受けられることになります。

 

え?基準値の意味ってそれだけ?

はい、性能を前面に出さない多くのHMにとっては、それだけです。

言い換えると、それだけで十分にお客様を満足させられ、

お客様も、基準を満たしているということで一定よ優遇措置を受けられるようになり満足してしまうのです。

 

では、その基準を我々家を買う側にとっては、

どのように捉えるのが良いか?

ワテが重要だと思う評価項目の話とあわせて書いていきます。

 

 

3. どの項目を重要視するか?

1、2項で記載したような取り扱いがされる沢山の評価項目、基準の中で、

ワテが何を重要視しているかというと、

 

「温熱環境』です。

 

これはいわゆる断熱性や気密性といったものになり、

快適に過ごす上で最も重要な評価項目になると思います。

そして次の4項のアイテムとして書きますが、

『数値データ』がもっとも重要な項目になります。

 

実は構造の安全については、

昨今の大地震による耐震性の重要度から、

実はどのHMも最高ランクを謳っていることが多く差はほとんどありません。

いわゆるローコスト中堅HM以上であれば、

実際に耐震性試験も行なっており性能を実証しています。

 

一方で、温熱環境を明確に数値化して、

実績として謳っているHMはあまりなく、

『次世代省エネ基準の外皮平均熱貫流率(Ua値)をクリア』

というような記載のみの場合がほとんどです。

 

クリアしてるならいいじゃん!

いやいやいやいや、その見方だと営業さんの思うつぼです。

 

基準をクリアというのは

次世代省エネ住宅としての

『最低限のラインをクリア』している

ものと、

『圧倒的な性能で基準をクリア』しているのは全く別物です。

(3項の最後で言いたかったことはここね)

 

先ほどのような具体的な数値のない記載の場合は、

まず間違いなく前者だと思っていた方が良いでしょう。

また、数値を出していたとしても、基準と比べてどうか?

というところをチェックすることが重要になります。

 

4. 設計値と実測値

ここまで、評価の項目と基準、何を重要な項目とするかについて書きました。

ワテとしては

『温熱環境の数値データが基準をどの程度上回ってクリアしているか』

を家の性能の中で重要視しているということです。

先ほどの基準値は、実は設計値、計算値にて規定されているものがほとんどです。

言い換えると、

断熱性の性能を表すUa値やQ値も計算値です。一方、気密性を表すC値は平均値、すなわち実測値に基づく値になります。

 

最近の省エネ住宅では、Ua値の記載はよく見かけます。

なぜなら、これは設計時の計算値であり、これがないと優遇制度が使えないものもあるからです。

 

一方で、C値は滅多に見かけません。

なぜか?

 

 

『測定していないから』です。

 

測定にそれなりの費用がかかることも一因ですが、

ワテはそうじゃないと思ってます。

C値は単位面積あたりの隙間の面積を表す値であり、

わずかな施行不良により大きく変化してしまいます。

『そこまでケアして建設していない』ので、

『測定するとかなり酷い値が出る可能性が高い』

というのが測定しない原因だと思います。

全住戸測定しているHMは少ないですが、

それができて、これまでの平均値のC値を公表しているHMは、

全ての性能においてかなり信頼できるものと思います。

 

だって、一番緻密に組み上げなきゃ良い測定値が出ない部分を

めっちゃ丁寧に施工している、めっちゃ丁寧に施工できる工務店が作っているわけで、

耐震性などの構造の安全性も他の工務店よりははるかに良いんじゃないかなぁ

と、想像できますもんね。

 

ちなみに、一般的な住宅のC値(隙間の面積)と次世代エネ基準の値を例示しておきます。

一般的な住宅: 10cm2 / m2

次世代エネ基準: III地域以南 5cm2 / m2

                            II地域 2cm2 / m2

 

単位床面積あたりの隙間の面積に相当しますので、

次世代エネでも、延べ床100m2(約30坪坪)の住宅で200cm2の隙間があるという感じです。

ちなみに200cm2は、約ハガキ1.4枚分の面積です。

結構でかい穴があいてるでしょ。

ここからすきま風や花粉や虫さんなんかが入り込んで

冷暖房が効きにくかったり、クシャミが出たり、殺虫剤をぶっ放したりすることになります。

 

もう一つ、最近、断熱性を示す値がQ値からUa値になりました。

実はQ値よりもUa値の方が計算方法としては基準が緩いのです。

シックハウス症候群対策などもあり、建築基準法改正によって

24時間換気システムの導入が必要になりました。

ここがポイントで、実はQ値は換気による熱交換ロスも含めて計算する必要がある値なので、

単純な外気取り入れ換気システムを入れると

一気に悪化してしまうのです。

Q地を保つには、高度な熱交換システムを介した換気システムが必要なのです。

一方、Ua値の計算は、換気による熱交換ロスは含めなくても良いので、

まぁ、そういうことです。。。よくある大人の事情です。。。

 

 

5. まとめ

今回はワテが思う『家の性能』について書いてみました。

 

快適に暮らすためにワテが重要だと考えている『家の性能』は、

 

『温熱環境』に関する項目で、Q値、C値、Ua値です。

 

快適に暮らすには、それらの項目、数値だけではなく、

そこにどういった冷暖房設備で加温、冷却するかもとても重要なんですが、

それはまたの機会に。

 

数値データはその意味を知ってこそ価値の有無がわかるものです。

前にも書きましたが、HMの営業さんの言うことをそのまま飲み込まないこと。

嘘は言ってないけど、骨抜きになった情報も沢山あるということです。

 

そのためにも、すこーしだけ家の性能について勉強しておくといいよ思います。

 

少しでも参考になれば幸いです。

ではでは。

 

 

さーて、次は何にしようかな。。。